◆ 今月の経営者向け読み物 『累計50億本!フリクション誕生のきっかけは「秋の紅葉」』
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「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年7月12日 Vol.6390
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北中米ワールドカップでは、日本代表が決勝トーナメント初戦で
ブラジルと対戦し、最後まで粘り強く戦い抜きました。
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
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◆ 今月の経営者向け読み物
『累計50億本!フリクション誕生のきっかけは「秋の紅葉」』
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便利ですよね。消せるボールペンフリクション。シリーズ20周
年を迎える今年、満を持して発売されたのが、なんと、消せな
いフリクション!
……それ普通のボールペンでは?
その通り。でも消したくないこともある。領収書や証書など署
名のときに戸惑った人もいるのでは。消えると困ることもある。
フリクションで書いたメモの上にコーヒーカップを置いたら字
が消えた! 慌てた人もいるのでは。60℃以上の熱が加わると
フリクション・インクは消えてしまう。フリクションのお尻に
ついているのは消しゴムにあらず。摩擦熱を発生させるための
ものなのです。
消せるペンと消せないペンを使い分けたい。そのニーズに応え
るため、中央のクリップレバーで「消せない」ペン、周囲のス
ライドレバーで「消せる」ペン。2種3色のインクを1本に搭載
したのが『フリクションボールスイッチ』です。「逆転の発想」
のさらに逆を行く……と言いたいところですが、そもそものフ
リクションは天才の発想法ではなく、日常の観察から思いつい
たものだといいます。
フリクションの誕生は、パイロット社(株式会社パイロット)
に勤める開発者が、秋の紅葉に感動したことがきっかけでした。
「夏のあいだは葉は緑。けれど秋になると真っ赤に染まる。
この鮮やかな色の移り変わりを試験管の中で再現したい」
役に立つかはわからない。けれどやってみたい。開発者は、光
で変える、湿度で変える、温度で変えるなど試行錯誤を続け、
温度で色が変わるインク「メタモカラー」を完成させます。
けれど、筆記具は情報を伝えるためのもの。変色して見にくく
なっては困る。見えなくなるのは論外です。そのため、使われ
たのは筆記具ではなく、冷水を入れると絵柄が浮き出るコップ
や、お風呂に入れると髪の色が変わるお人形など、主にオモチ
ャでした。
「メタモカラー」が、筆記具に使われたのは完成から30年経っ
てから。しかも、実用的なものではなく、やはりオモチャに近
いものでした。“こすると色が変わる不思議なボールペン”を
キャッチフレーズにした「イリュージョン」です。女子中高生
をターゲットに販売したものの、ほとんど話題になることはあ
りませんでした。
しかし、このイリュージョンを見たパイロット・ヨーロッパ社
のCEOの一言が状況を一変させます。
「色が変わるのではなく、色が消えるペンを作ったらどうだ?」
フランスやドイツなどの学校の授業では、万年筆やボールペン
が使われている。書き直すときはインク消しを使う。化学変化
で消すものなので、修正した箇所に同じペンは使えない。だか
ら別のペンで書き直す。ペン+インク消し+別のペン。生徒た
ちは3つの筆記具を持ち歩く。
「これが1つになるんだったら絶対売れる」
ヨーロッパの日常を観察していたCEOだからこそ、気付けたニ
ーズでした。こうして、ヨーロッパを皮切りに発売されたフリ
クションは、現在100カ国以上で愛用され、累計出荷数は50億
本に達しています。
ヒット商品を生み出したのは「逆転の発想」ではなく、日常の
当たり前を見過ごさない「感性」でした。
最後に一つ豆知識を。冒頭で、フリクションは60℃以上に温め
ると消えてしまう、と述べました。(今です。逆転の発想を使
うのは!)。では、冷やすとどうなるか?
「もしかして元に戻る?」
その通り。フリクションインクはマイナス10℃以下になると組
成が変化し、インクの色が再び現れます。常温にしても消えず
にそのまま残ります。うん? これはこれでなにかに使えそう
……。新たなアイデアが浮かぶかもしれません。ぜひ冷凍庫で
お試しを。
(執筆 関谷中小企業診断士事務所 関谷 信之)
本日の記事は弊社が有料会員となっている
「中小企業福祉事業団」が提供する情報を転載しました。
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【本からの気づきメモ】
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北中米ワールドカップでは、日本代表が決勝トーナメント初戦で
ブラジルと対戦し、最後まで粘り強く戦い抜きました。
あと一歩のところで勝利には届かなかったものの、世界の強豪を
相手に挑む姿に、胸を熱くした方も多いのではないでしょうか。
今大会では、スローインやゴールキックに関する「5秒ルール」、
選手交代時の「10秒ルール」など、新たなルールが導入されました。
試合の停滞を減らし、よりスピーディーで見応えのある
試合展開が目指されています。
ところで、その時間を刻む単位である「秒」も、
約60年ぶりの見直しに向けて議論が進んでいます。
現在の1秒は「セシウム原子時計」を基準に定義されています。
しかし、日本で開発された「光格子時計」は、
その精度をはるかに上回る性能を実現しており、
誤差は100億年でわずか1秒程度ともいわれています。
欧米で研究が進む「単一イオン光時計」と並び、
新たな時間の基準として期待が高まっています。
時間の測定精度が向上すれば、科学観測や通信技術、GPSなど
私たちの生活を支えるさまざまな分野の発展につながります。
普段はさほど意識することのない「1秒」ですが、
その積み重ねが社会を支える大切な基盤になっているのです。
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