■有休の理由、会社はどこまで聞いてよい?■
☆★☆――――――――――――――――――――――
中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年10月5日Vol.6375
――――――――――――――――――――――
■住宅手当、そろそろ整理して考えてみませんか■
今の制度を否定せず、社内の納得感を高める視点をやさしく整理します
https://nakagawa-consul.com/seminar/135_web.html

――――――――――――――――――――――――――――
■手書きする機会がない人が約3割■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
――――――――――――――――――――――――――――
■有休の理由、会社はどこまで聞いてよい?■
――――――――――――――――――――――――――――

「来週、年休を取りたいです」
社員から申請があったとき、
つい聞きたくなることがあります。
「何か予定があるの?」
「理由は何ですか?」
特に忙しい時期であれば、
経営者や上司としては気になりますよね。
しかし、年次有給休暇は、
原則として利用目的を問わず取得できるものです。
会社が「その理由では休めません」と
判断するものではありません。
では、実務ではどのように対応すれば
よいのでしょうか。
■Q.有休の理由を必ず書かせてもよい?■
A.理由の報告を取得の条件にするのは、
避けたほうがよいでしょう。
年休を何に使うかは、
原則として社員本人が決めることです。
「旅行なら認めない」
「私用では認めない」といった扱いは
適切ではありません。
一方、会社が事情を尋ねること自体が、
直ちに問題になるわけではありません。
申請書に任意の理由欄を設ける場合も、
「理由によって取得の可否を決めるものではない」
という運用が大切です。
■Q.前日に突然申請されたら、
会社は断れますか?■
A.「前日だから」という理由だけで、
一律に認めないという扱いには注意が必要です。
年休は、原則として社員が希望した日に
取得できるものだからです。
ただし、その日に休まれることで、
事業の正常な運営に支障が生じる場合には、
会社が別の日への変更を求められることがあります。
たとえば、同じ日に多くの社員から申請があり、
どうしても必要な人員を確保できない場合などです。
大切なのは、
「忙しいからダメ」と簡単に判断するのではなく、
本当に業務に支障があるのかを
具体的に考えることです。
■Q.「2週間前までに申請」と
決めておけば安心ですか?■
A.社内で申請期限を決めておくことは、
円滑な業務運営のために役立ちます。
ただし、
「2週間前までに申請しなかったから、
それだけで年休を認めない」
という運用には注意が必要です。
申請期限を過ぎたという理由だけで、
当然に年休を拒否できるとは限りません。
会社にとって、
業務の引継ぎや勤務シフトの調整に
どの程度の期間が必要なのか。
その実態に合わせて、
無理のない申請ルールを考えることが大切です。
■ワンポイントアドバイス■
年休をめぐるトラブルを減らすには、
「何日前まで」と決めるだけではなく、
「できるだけ早めに申請してください」
という会社の考え方を、
普段から社員に伝えておくとよいでしょう。
たとえば、
「原則として3日前までに申請してください。
ただし、急な事情がある場合はご相談ください」
というようにしておけば、
会社も社員も対応しやすくなります。
急な病気や家庭の事情など、
予定できないこともあります。
ルールと例外の両方を考えておくことが、
実務では大切です。
年休の問題では、
会社側も社員側も、
「権利だから」「ルールだから」と
一方だけで考えるとトラブルになりがちです。
会社は業務を円滑に回したい。
社員は必要なときに安心して休みたい。
この二つを両立させるために、
申請方法や申請期限が
自社の実態に合っているか。
10月の年次有給休暇取得促進期間を機会に、
一度、社内のルールと実際の運用を
見直してみてはいかがでしょうか。
────────────────────────
■建設業の賃金、相場との位置関係を見える化■
────────────────────────
今の制度を否定せず、整理する視点で確認できます
https://forms.gle/c3Lp9jonKExBF1YeA

――――――――――――――――――――――
【本からの気づきメモ】
――――――――――――――――――――――
■手書きする機会がない人が約3割■
パソコンやスマートフォンが当たり前になり、
文字を手で書く機会が減っています。
文化庁の調査では、日常生活で手書きをする機会が
「ない」と答えた人は29.4%。
およそ3人に1人になります。
2014年度の調査では「あまりない」と「ない」を
合わせても約2割でした。
この10年ほどで手書き離れが進んだことが分かります。
一方、「よくある」「時々ある」と答えた人は
合わせて69.6%でした。
興味深いのは、手書きを大切にする理由です。
「漢字などを正確に身につけられる」が70.7%、
「印刷文字にはない情感がある」が68.2%でした。
便利なデジタル社会になっても、
手で文字を書くことには、
まだ独特の価値が残っているのですね。
――――――――――――――――――――――
免責事項
――――――――――――――――――――――
このメルマガでは、
わかりやすさを重視し、
法律や判例も簡潔に
ご紹介しています。
本内容に基づくトラブル等については、
責任を負いかねます。
あらかじめご了承ください。
――――――――――――――――――――――
メールマガジン
社長、上司が「あの人はすごい!」と
いわれるピカイチ情報
☆発行責任者
有限会社中川式賃金研究所
所長 中川清徳
☆公式サイト
☆問い合わせ
info@nakagawa-consul.com
☆バックナンバー
☆登録・解除
社長、上司があの人はすごいといわれるピカイチ情報 - メルマガ
大企業20年、中小企業13年、人事労務担当一筋で現場をはいずりまわった経験を活かし、中小企業の経営者、管理者のための人事労務管理について、すぐに役立つピカイチ…


