■ハラスメントの訴えと労災申請 会社はどう対応する?■
☆★☆――――――――――――――――――――――
中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年10月29日 Vol.6349
――――――――――――――――――――――
■役員退職金、規程があれば安心ですか?■
制度を否定せず、トラブルを防ぐ視点から整理します。
https://nakagawa-consul.com/seminar/151_web.html

――――――――――――――――――――――――――――
■離婚しないで夫婦関係を見直す「卒婚」■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
――――――――――――――――――――――――――――――
■ハラスメントの訴えと労災申請 会社はどう対応する?■
――――――――――――――――――――――――――――

「上司からハラスメントを受けました。
体調も崩したので、労災ではないでしょうか」
社員からこう相談されたら、
会社としてどう対応すればよいのでしょうか。
突然の申し出に、
戸惑うこともありますよね。
「本当にそんなことがあったのか」
「会社が労災を認めることになるのか」
判断を急ぎたくなるかもしれません。
しかし、まず大切なのは、
本人の話を受け止め、事実を丁寧に
確認していくことです。
■飲み会での出来事も関係する?
こんなケースがあります。
社員が飲み会の席で上司に体を触られ、
拒んだところ、翌日から怒声を浴びせられる
ようになったと訴えました。
その後、本人は適応障害と診断され、
労災ではないかと申し出ました。
Q 飲み会での出来事は、
会社には関係ないのでは?
A 飲み会の場であっても、
業務の延長と考えられる場合があります。
勤務時間外だからといって、
会社とは関係ないと決めつけず、
飲み会の状況を確認するとよいでしょう。
また、体に触れるなどの行為を拒んだ後、
報復として怒声を浴びせたと評価される場合は、
その行為も問題になる可能性があります。
■まずは何を聞けばよい?
Q 本人と上司の言い分が違うときは、
どう判断すればよいですか?
A どちらかの話だけで結論を出さず、
判断の材料を集めることが大切です。
まず本人から、いつ、どこで、
何があったのかを聞き取ります。
その場にいた人がいるか、
出来事を裏付ける資料があるかも
確認するとよいでしょう。
本人が話しやすいよう、
聞き取りを担当する人にも配慮します。
そのうえで、目撃者や上司からも
それぞれ話を聞き、内容を整理します。
事情を知っている人が限られていると、
判断が難しいこともあります。
その場合も、確認できたことと、
確認できなかったことを分けて
考えることが大切です。
■「確認できない」と「なかった」は違う
十分な証拠が見つからず、
ハラスメントがあったとは認められない。
そう判断せざるを得ないこともあります。
ただし、それは必ずしも、
実際に何もなかったという意味ではありません。
調査中や判断が難しい場合でも、
相談した社員と上司が接触しないようにするなど、
安心して働ける環境に配慮しましょう。
ハラスメントが認められた場合には、
行為をした人への対応も検討します。
■労災かどうかは誰が決める?
Q 会社が労災と認めなければ、
社員は申請できないのでしょうか?
A 会社が労災と認めていなくても、
社員は労災の申請ができます。
労災に当たるかどうかは、
労働基準監督署が調査して判断します。
会社としては、調査で確認できた事実を
正確に整理し、申請に対応しましょう。
ハラスメントの内容が深刻で、
仕事による強い心理的な負担が
認められるような場合は、
その点も踏まえて考える必要があります。
■ワンポイントアドバイス
相談を受けたときは、まず紙やメモに、
「いつ」「どこで」「何があったか」
「その場に誰がいたか」
を書き留めてみましょう。
相談した人だけでなく、関係者の話も
確認するための出発点になります。
聞き取った内容は、関係のない人に
広めないようにすることも大切です。
もし自社で同じ相談があったら、
誰が話を聞き、どう対応するでしょうか。
この機会に、社内の相談の受け方を
一度確かめてみてはいかがでしょうか。
────────────────────────
■ズバリ!実在賃金で貴社の賃金水準を診断■
────────────────────────
今の賃金が高いのか低いのか、都道府県相場と比較して
その場で判断できるようになります
https://nakagawa-consul.com/jitsuzaiChingin/#toContact

――――――――――――――――――――――
【本からの気づきメモ】
――――――――――――――――――――――
■離婚しないで夫婦関係を見直す「卒婚」■
長年連れ添った夫婦が、離婚はせずに、
一緒に暮らすことをやめる。
そんな「卒婚」という生き方があります。
子育てや介護を終えた後、
これからは自分の人生を送りたいと考え、
別々に暮らすことを選ぶ人もいます。
60~74歳を対象にした調査では、
卒婚を希望する人は39.5%でした。
女性に限ると、48.3%に上ります。
一方、離婚したい人は12.7%でした。
また、法律上は夫婦のままでも、
実態は離婚しているような関係を、
「外縁」と呼ぶ考え方もあります。
子どもの成長を待ってから、
夫婦で別々の道を歩もうと考える人もいます。
夫婦の関係を続けるにしても、変えるにしても、
その形は一つではないようです。
――――――――――――――――――――――
免責事項
――――――――――――――――――――――
このメルマガでは、わかりやすさを重視し、
法律や判例も簡潔にご紹介しています。
内容に基づくトラブル等については、責任を負いかねます。
ご了承ください。
――――――――――――――――――――――
メールマガジン
社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
☆発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 所長 中川清徳
☆公式サイト:https://nakagawa-consul.com
☆問い合わせ:info@nakagawa-consul.com
☆バックナンバー:https://nakagawa-consul.com/blog
☆登録・解除:https://www.mag2.com/m/0000283000.html
