【採用】反社会的勢力に属していた場合の内定取り消し
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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る
作者: 中川清徳 2012年7月22日号 VOL.1201
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患者の胸を指で叩く「打診」で、なぜ症状が分かる?
(続きは編集後記で)
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【採用】反社会的勢力に属していた場合の内定取り消し
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中川:こんにちは。
社長:こんにちは。
Aさんのことで相談です。
中川:はい、何でしょうか?
社長:Aさんは来春大学を卒業します。
内定を出したのですが、暴力団との関係があるようです。
それで内定を取り消したいのですがOKですか?
中川:暴力団との関係があることは事実なのですか?
社長:確認できていません。
中川:Aさんに確認したらどうですか?
社長:そんなことを確認してもいいのでしょうか?
それと確認をしたことにより仕返しがあるかもと心配です。
中川:それを恐れて入社後に暴力関係者だったと分かっては手遅れ
です。
暴力関係者であるかどうかを聞くことは問題ありません。
社長:もし、本人が暴力団に所属していると言ったらどうしますか?
中川:難しい問題です。
内定通知をしているからです。
本人と話し合いが必要です。
一般的のは金銭的な解決も考慮しなければならないかもしれ
ません。
社長:いやあ、面倒なことになりましたね。
中川:あのう、まだ暴力関係者であるかはわからないのですから
まずは、確認しましょう。
社長:Aさんが暴力関係者ではないといったら?
中川:内定を取り消すことはできません。
社長:まだ、内定段階なのですから内定取り消しはできるでしょう?
中川:内定は採用と同じ法的拘束があります。
ちゃんとした理由がないのに内定取り消しはできません。
社長:わかりました。
怖いですがAさんに確認します。
中川:このようなことにならないように、選考段階の面接時に
反社会的勢力に関係しているかどうかを確認することです。
社長:そうですね。
中川:それから、Aさんに限らず今後は反社会的な勢力に関係しない
ことについての誓約書を求めることが良いでしょう。
社長:そうですね。
(中川コメント)
反社会的な勢力に関係している人を採用しないようにしましょう。
ポイントは採用面接などで確認することです。
高校時代に番長だった人を知らずに採用した経験があります。
入社後周囲のうわさで分かったのですが、本人もそれを認めました。
仕事ぶりはリーダーシップを発揮し、得がたい人材でした。
仕事もまじめで、周囲ともトラブルがありませんでした。
番長が即反社会的な勢力であるとは断言できませんね。
結果的に成功した採用だったのです。
採用は難しいと感じました。
今日はここまで。では、またあした。
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ご質問、ご感想、ご意見をお待ちしています
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【CD】 従業員代表の選出 講師 北見昌朗
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編集後記
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患者の胸を指で叩く「打診」で、なぜ症状が分かる?
トントンと指で患者の胸を叩く診察法を「打診」といいます。あれで
本当に症状などがわかるのでしょうか。
この方法は、一八世紀半ば頃、オランダのアウエンブルッガー医師が、
酒場のおやじが酒樽を叩いて酒の残量を調べているのを見て考えついた
のだといわれています。
それが内科の診断法として伝えられ、今でも打診は診察の第一歩とさ
れています。
指で叩く位置は肺とその上部で、感触ではなく音を聞くために行なって
いるのです。健康であれば、肺の内部には空気が入っています。音でその
空気の具合を聞き取っで異常の有無を判断しているのだそうで、経験豊富
な医師なら、肋膜炎や心臓肥大などはこれですぐにわかるそうです。
しかし、それはあくまでも経験豊富な医師の場合。むしろ打診だけで診
断できる人はまれで、そのため、現在は打診のあとに必ず、レントゲンや
血液検査などの科学的な診断をしているとのことです。
(時間を忘れるほど面白い雑学の本 竹内均編 知的生き方文庫より)
では、また明日お会いしましょう!!
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