【出向】出向について

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年7月13日号   VOL.1192
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会社・学校で見られる問題児童たちの奇異な行動は
劣等感を隠すための先制攻撃

(続きは編集後記で)

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【出向】出向について
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   当社は出向をさせていますが、不安なので出向について基本的
   なことを教えてください。

中川:出向はどこにさせていますか?

社長:子会社です。
   
中川:で、どんなことが心配ですか?

社長:出向社員と派遣社員との違いが分かりません。
   
中川:出向社員と派遣社員が決定的に異なるのは
   1.労働契約
   2.営利
   です。

社長:労働契約はどう異なっているのですか?

中川:出向者は、出向元との雇用契約と出向先との雇用契約があります。
   つまり、二重の労働契約が存在します。
   派遣の場合は派遣元のみの労働契約が存在します。

社長:ということは?

中川:出向者は出向先の労働条件に従って労働します。
   派遣社員は派遣元の労働条件で労働します。

社長:????

中川:たとえば、出向元の年間休日が110日だったとします。
   しかし、出向先の休日は105日だったとします。
   その場合は、出向先の休日カレンダーで労働することになります。

   派遣の場合は派遣元の年間休日カレンダー(例:105日)で労働します。
   派遣先の年間休日カレンダー(例:110日)に拘束されません。

社長:派遣先が派遣先の休日カレンダーに従ってくれといわれれば
   110日の休日となりますね。
   派遣元が105日であれば、差の5日はどうなるのですか?

中川:それは派遣元が考えることです。

社長:どんなふうに?

中川:たとえば、5日は派遣元で仕事を与えるとか、他の派遣先に
   派遣するとか。
   あるいは、計画年休を付与するなどです。

社長:いずれもできない場合は?

中川:その場合は休業手当(平均賃金の6割以上)を支給すること
   になります。

社長:なるほど。雇用契約のことは分かりました。
   二つ目の決定的に異なる「営利」とはなんですか?

中川:派遣会社は営利目的です。
   派遣そのものが事業なのです。
   しかし、出向は営利目的ではありません。

社長:なるほど。
   年休はどうなりますか?

中川:出向は出向元の雇用契約が継続していますので、そのまま出向先に
   引き継がれます。

社長:もし、出向を拒否した場合はどうすればいいですか?

中川:微妙な問題です。
   就業規則に出向させることがあると明記されていれば
   原則として拒否できません。
   しかし、拒否する理由に正当性があれば強制しないことです。
   正当な理由とはなにかは、裁判でもたくさん争われており
   多様なので一概にいえません。

社長:出向のまま定年を迎えたらどうなりますか?

中川:その時点で雇用関係は終了しますので、出向を解除して
   御社の社員として定年について対応することになります。

社長:なるほど。
   

 

(中川コメント)

 出向が行われる目的は
1.子会社、関連会社への経営指導、技術指導
2.従業員の能力開発
3.キャリア(職歴)形成
4.雇用調整
5.中高齢者の処遇
などがあります。

 出向の特徴は出向元と出向先の二重の労働契約があることです。
出向先では出向先の労働条件にしたがって労働します。
しかし、出向元の労働条件より不利な条件があるばあいは不利を埋め合わせ
するような条件をつけることをするのが一般的です。
 出向は本人の同意を得る努力をしましょう。

今日はここまで。では、またあした。

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最近のクレームは、非常に質の悪いものが増えています。
それも初期対応を間違えるとクレーマーのために何日も費やすことになる
ことも。
この状況は担当者のストレスばかりではなく、
企業の通常の活動さえも滞らせることがあります。

「クレーマー」の性質と対応策さえわかっていれば簡単に乗り切れること
が、何もわからないために、火薬庫が爆発するような状況がどこの会社で
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    編集後記      
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会社・学校で見られる問題児童たちの奇異な行動は
劣等感を隠すための先制攻撃

 常に上から目線、横柄な態度、もしくは他人とは違う奇妙な言動。
常識を知らないのとは少々違う奇異な行動をする社員は、どの職場
にもいるものである。

 彼らがとる奇妙な行動を、精神分析学者・アドラーは『補償』と名
づけた。奇異な行動をとってしまう背景には、他人に知られたくない
劣等感があり、それを悟られないための先制攻撃、自分を守るための
奇襲が『補償』なのだ。特に自分と同等の相手に対して強く表れる傾
向があるという。

 つまり、奇異な言動が目立つ人間の多くは、図太い神経の持ち主で
あるかのような言動で、実際は薄氷のようにやわなハートを保護して
いるのだと考えておけば大きな誤差はない。その上であまり特別扱い
せず(気を使わず)、常識や社会のルールを教えていけばよいのです。

(本当は怖い心理学 齋藤勇監修 イーストプレスト刊より)

 

では、また明日お会いしましょう!!

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