【厚生年金基金】脱退の動きが加速する

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年8月27日号   VOL.1236
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ロト6はどういうやり方で当選番号を決めているのですか。

(続きは編集後記で)

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【厚生年金基金】脱退の動きが加速する
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   8月25日(土)の日経新聞に厚生年金基金のことがトップ記事で
   ありました。
   あれはどういうとですか?

中川:御社は厚生年金基金に加入していますか?

社長:加入していません。
   厚生年金基金とはなんですか?
   厚生年金のことですか?

中川:厚生年金とは違います。
   厚生年金は65歳(老齢)になったら年金がもらえる制度です。
   厚生年金基金は老齢になったら年金がもらえる制度です。
   年金であることは同じなのですが、厚生年金基金は希望する
   会社だけ加入できるものです。

社長:厚生年金と厚生年金基金とはもらえる金額は同じなのですか?

中川:違います。
   厚生年金基金に加入していた方は厚生年金にプラスして年金が
   もらえます。

社長:では、老後はリッチですね。

中川:そうです。
   従業員にとってはありがたいのですが、会社は厚生年金保険料
   にプラスして厚生年金基金にお金を払わなければなりません。

社長:新聞の見出しには「厚年基金 深まる苦境」とあります。
   厚生年金基金は苦境なのですか?

中川:この記事は建設会社が厚年基金から脱退の申請をしたのですが
   代議員会がそれを認めなかったので、訴訟になりました。
   判決は脱退を認めるべきだとなったのです。

社長:それがどうして苦境なのですか?

中川:厚年基金は会社から預かったお金を年5.5%で運用することが
   前提になっています。
   しかし、そのような運用ができなので基金の運用が困難に
   なっています。

社長:AIJの問題(高利回り運用を厚年基金に約束したがそれは
   ウソだったことが判明した)はそれが背景にあるのでしたね。

中川:そうです。
   基金は加入している会社からお金を預かることで成り立っています。
   だから退会されたらそれでなくても財政が逼迫しているうえに
   さらに収入が減るから困るのです。
   だから代議員会が認めなかったのです。

社長:それで訴訟になったのですね。
   どうして退会する自由がないのですか?
   
中川:それが不思議です。
   加入は自由意思です。
   だから退会も自由意思でよいと思います。
   しかし、基金は公共性があるから基金を維持するためには退会の
   自由は拘束されると言うのです。

社長:へえ、加入の自由はあっても退会の自由はないのですね。
   でも、裁判では退会を認めたのでしょう?

中川:裁判所は退会の自由は制限されることを認めています。
   しかし、この基金は
    1.財務状態が悪化している
    2.横領事件があった
    3.23億円の使途不明金があった
   ので退会するのはヤムを得ない事情があったから
   代議員会の決議は不要である、つまり退会は自由であるという
   判決です。

社長:ウラを返せば基金に落ち度がなければ退会は代議員会の決議が
   必要だということですか?
   つまり、退会できないこともあるということですか?

中川:ピンポーン!
   厚年基金は多くの場合財政難に陥っています。
   それを回復する妙案は見当たらないのが現実です。
   基金に加入している会社は今後の対応に苦慮しそうです。

(中川コメント)

 厚生年金基金の退会は何社もお手伝いをしました。代議員会の決議も
すんなりいきました。
 今後は、脱退が増えると基金は困りますので、退会が難しくなるような
対策をとる可能性が高くなります。

 基金に加入している会社はまずは基金の財務状態を把握することが
必要です。

厚生年金基金への対応、財務状態の把握のしかたについて次の退職金
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今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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ロト6はどういうやり方で当選番号を決めているのですか。

 みずほ銀行宝くじ部に聞きました。ロト6は、一から四三までの数字の
中から異なる六個の数字を選ぴ、抽選した数字が一致している個数に
よって、一等から五等までの当選が決まる数字選択式の宝くじです。

 抽選はジャンボ宝くじなどで使う電動風車型抽選機ではなく、電動撹拌
式遠心力型抽選機(幅一・一六メートル、奥行き一・二五メートル、高さ
二・三一一メートル)で行っています。

 これは数字が書かれた四三個の球を上部にある撹持機でまぜたあと、
その下の抽選機に落とします。さらにここで回転させて、遠心力により球
を壁面に散らばした上で、六つの球を二か所の取り出し口から交互に無作
為に出して番号を決めるのです。

(雑学特ダネ新聞 より)

では、また明日お会いしましょう!!

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