■「映画に行くので残業できません」処分できますか?■

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発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年10月30日 Vol.6400
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■既婚者が探す「第三の居場所」■

(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)

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■「映画に行くので残業できません」処分できますか?■
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残業を断られたら?

「明日の会議に必要な資料が、まだできていない」

「申し訳ないけれど、今日中に仕上げてほしい」

ところが、担当社員からは、

「今日は映画に行く約束があるので、
残業はできません」と言われました。

仕事が急いでいるだけに、
会社としては困ってしまいますよね。

こんなとき、社員に残業を命じたり、
断った社員を処分したりできるのでしょうか。

大切なのは、すぐに処分を考えるのではなく、
まず残業を命じる根拠と、その必要性を
落ち着いて確認することです。

■Q1 社員に残業を命じることはできますか?

A まずは、会社に残業を命じる根拠が
あるかどうかを確認するとよいでしょう。

たとえば、就業規則に、
業務上必要な場合は残業を命じることがある
と定め、その内容を社員に知らせているか。
また、その定めが合理的な内容かが大切です。

法定労働時間を超えて働いてもらう場合は、
あらかじめ36協定を結び、
労働基準監督署へ届け出る必要もあります。

36協定とは、一定の範囲で残業などを
可能にするための労使間の取り決めです。

ただし、協定を届け出ただけで、
社員が必ず残業しなければならなくなる
わけではありません。

就業規則や労働契約も含めて、
確認することが大切です。

■Q2 私用を理由に断られたら、どうしますか?

A まずは、仕事の必要性と、
社員の私生活とのバランスを考えましょう。

残業を命じる根拠があっても、
いつでも自由に命じられるわけではありません。

今回のような場合は、いきなり
「仕事なのだから残ってください」
と伝える前に、次のことを考えてみます。

・ほかに担当できる社員はいないか

・上司自身が代わりにできないか

・その社員に頼む必要性はどの程度あるか

ほかに対応できる人がいないときは、
事情を丁寧に説明してみましょう。

「明日の会議に必要な資料なのですが、
あなた以外にまとめられる人がいません。
申し訳ないのですが、お願いできますか」

同じお願いでも、仕事の必要性を伝え、
相手の予定に配慮することが大切です。

■Q3 それでも断られたら、処分できますか?

A 残業命令に従わない場合でも、
すぐに処分できるとは考えないことです。

まず、その残業命令に正当な理由が
あったかどうかを確認する必要があります。

さらに、懲戒処分を行うには、
あらかじめ就業規則に処分の種類や
対象となる行為を定め、
社員に知らせていることが必要です。

そのうえで、処分の重さが
状況に見合っているかも問われます。

処分を検討する場合でも、
まずは注意や指導を含めて考え、
慎重に判断するとよいでしょう。

■ワンポイントアドバイス

就業規則を開き、次の二つを
一度確認してみてください。

・残業を命じる場合の定めがあるか

・懲戒の対象となる行為と処分の種類が
定められ、社員に周知されているか

いざというときに慌てず対応するためにも、
平常時の確認が役立ちます。

急ぎの仕事があるときほど、
社員にも大切な予定があることを思い出し、
まずは対応の方法を一緒に考えてみませんか。

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【本からの気づきメモ】
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家庭でも職場でもない、自分らしく過ごせる
「第三の居場所」を持つ既婚者がいます。

ある女性は、子育てが一段落してから、
スポーツ観戦やゲームのイベントに参加。
趣味を通じて世代や職業を超えた交流が広がり、
心が安定し、夫婦関係にも良い影響を感じています。

一方、近年は、悩みを抱える既婚者同士が
出会うためのマッチングアプリも増えています。

結婚生活を続けながら、同じような悩みを持つ
相手と話したいと考える人もいるようです。

こうしたアプリには、累計会員数が50万人を超える
ものもあり、30代や40代の利用が目立ちます。

共働きが一般的になる中、夫婦が子育てを担う
共同体となり、愛情の向かう先が家庭の外にも
広がっているという見方があります。

家庭の外に居場所を持つことが、
公然と語られるようになってきました。

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