【労災】漏電の安全対策

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年10月31日号   VOL.1301
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捨てる人は「捨てられる」

(続きは編集後記で)

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【労災】漏電の安全対策
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。

中川:ある会社で漏電による労災が発生しました。

社長:どの程度のケガですか?

中川:死亡です。

社長:お気の毒に。
   どんな状況だったのですか?

中川:配水管の漏水を修理する作業中に起きました。
   原因は地下水がわき上がったので、それを水中ポンプで
   排水しようとしてです。

社長:水中ポンプが漏電したのですか?

中川:そうです。

社長:水中ポンプに欠陥があったのですか?

中川:そうです。
   漏電していたのです。
   そのポンプを水中に入れたのが原因で作業者に感電したのです。
   200ボルトです。
   突然、「ギャー」と悲鳴を上げて仰向けに倒れました。

社長:いやぁ...。

中川:救出しようとした現場監督はビリッと来たので感電と気づき
   水中ポンプの電源を引き抜き救出しましたが死亡しました。

社長:二次災害も起きかねない状態だったのですね。

中川:そうです。

社長:これはどのような対策を打てばよかったのですか?

中川:漏電していないか点検をすることです。

   今回の水中ポンプは200ボルトの可動式であり、水中に入れるので
   感電による危険防止のために感電防止用漏電遮断装置を
   を接続することが法的に義務づけられています。
   漏電遮断装置を接続していませんでした。

社長:今回だけ接続しなかったのですか?

中川:過去にも同じような作業があっても漏電遮断装置を接続して
   いませんでした。

社長:違法状態でしたか。
   それはまずいですね。

中川:そうですね。
   安全衛生法違反で刑事告訴されるでしょう。
    また、遺族から損害賠償請求がされるでしょう。

社長:早速社内で総点検を指示します。

中川:そうですね。

(中川コメント)

労働安全衛生規則はつぎのように定められています。

(漏電による感電の防止)
第三百三十三条  事業者は、電動機を有する機械又は器具(以下「電動機械
器具」という。)で、対地電圧が百五十ボルトをこえる移動式若しくは可搬
式のもの又は水等導電性の高い液体によつて湿潤している場所その他鉄板上、
鉄骨上、定盤上等導電性の高い場所において使用する移動式若しくは可搬式
のものについては、漏電による感電の危険を防止するため、当該電動機械器
具が接続される電路に、当該電路の定格に適合し、感度が良好であり、かつ、
確実に作動する感電防止用漏電しや断装置を接続しなければならない。

2  事業者は、前項に規定する措置を講ずることが困難なときは、電動機械
  器具の金属製外わく、電動機の金属製外被等の金属部分を、次に定める
  ところにより接地して使用しなければならない。

一  接地極への接続は、次のいずれかの方法によること。
  イ 一心を専用の接地線とする移動電線及び一端子を専用の接地端子と
    する接続器具を用いて接地極に接続する方法
  ロ 移動電線に添えた接地線及び当該電動機械器具の電源コンセントに
    近接する箇所に設けられた接地端子を用いて接地極に接続する方法
二  前号イの方法によるときは、接地線と電路に接続する電線との混用及び
  接地端子と電路に接続する端子との混用を防止するための措置を講ずること。
三  接地極は、十分に地中に埋設する等の方法により、確実に大地と接続すること。

本日の記事は「労働災害事件ファイル」 森井博子他著を参考にしました。
あなたの会社は対策ができていますか?

 

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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捨てる人は「捨てられる」

人から見限られたくなかったら、あなたがまず、人を見限らないことだ。
世間のつきあいをうまくやっている人は、なんといっても「世話好き」
な人種、だ。こういう人間だからこそ世間のお役に立ち、喜ばれるので
ある。

 世を捨てているわけでもないのに人に背を向け、人からも見捨てられ
ている人聞がいる。こういう連中には、利害関係にうるさい人が多いが、
これは仲間を捨て、堕落への道に向かっている人たちである。

(1日「ひと粒」の黄金の知恵 森鴎外著 齋藤孝訳 イープレスト刊より)

では、また明日お会いしましょう!!

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