【紛争事例】入社した数日後の解雇

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2016年5月7日号 VOL.2667
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ミック・ジャガーは、奨学金をもらうほどの優等生だった!

(続きは編集後記で)

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 【紛争事例】入社した数日後の解雇
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事例の概要

 申出人X(労働者)は、求人誌を見て機械部品加工会社Y(被申出人)の
事務職の採用面接を受けたが不採用となった。その後、Yの人事担当者から
電話があり、急遽退職する労働者が出て人員が不足しているため、当社で
働いてくれないかと打診があった。
 Xはこれに応じ、1年更新の有期労働契約で勤務することとなった。
しかし入社して3日後、いきなり辞めるように言われた。Xは継続勤務を望
んでいるが、どうしてもできないということであれば、金銭補債を希望し
労働局長の助言・指導を求めた。

申出人X(労働者)の主張

 出勤初日の朝、雇用契約書に署名したが写しをもらうことができず、契約
期間は口頭で伝えられ、試用期間もないと伝えられており、労働条件の詳細
は不明であった。
 このほか、署名するときには、犯罪を犯すようなことをしない限りは解雇
しないと説明を受けた。
 その後、与えられた業務を覚えながら作業を行っていたところ、入社して
3日後の昼、人事担当者に別室へ呼ばれ、「辞めてほしい。入社後3日しか経
過していないため、解雇予告手当も支払わない」と言われた。
 数日しか勤務していないため、言葉の意味が理解できず、契約内容の詳細
を知らされないまま勤務し、いきなり「採用は取り消す。明日から来なくて
よい」というようなことを言われて混乱している。
 即時解雇を通告されたことには到底納得できないため、契約期間満了まで
の継続雇用を希望し、無理であれば今後の生活補償として40万円の支払いを
求めたい。

被申出人Y(会社)の主張

 人事担当者からは、いったん採用を行ったが、Xはワードやエクセルなどの
基本的なパソコンの操作ができなかったため、人材のミスマッチであると判
断し、採用をなかったことにさせていただいたと報告を受けている。
 しかし、どの程度能力不足だったかの詳細については確認しておらず、簡単
に解雇しではならないことは理解している。
 Xが納得していないようなので、私から改めて人事担当者に確認を行い、Xに
対しても話し合いの場を設けることとする。

助言・指導の内容

 たとえ勤務開始の3日後であっても、雇用契約書を書面で交わしており、申
出人Xは労務を提供しているため、雇用契約は成立しているといえる。また、
解雇するのであれば、労働基準法第20条の解雇予告の手続が必要となり、労
働契約法第16条、第17条を考慮する必要がある。さらに、Xこ対する業務遂行
能力の適牲を判断するにしても、数日で判断できるものではなく、時期尚早
ではないか。使用者として、Xに教育指導を行い、能力の向上を図った上で
継続雇用か否か判断すべきである。

結果

 申出人Xと被申出人Yとの間で話し合いが行われ、当初配属された部署での
仕事におけるミスマッチは事実であったが、本人の継続勤務の意思を確認で
きたため、別の部署に配属することとなり、改めて締結した雇用契約書どお
りに勤務することとなった。
 その後、Xからは「雇用契約書の交付があり、労働条件の明示を受けた。ま
た、当初の部署と異なることとなったが、変更後の業務内容には満足してお
り、契約期間も1年間となった」と報告があった。

(中川コメント)
 
 本日の記事は労働新聞の記事を参考にしました。
 
 採用を急いだために、ミスマッチが起きました。パソコンスキルが必要で
あれば、選考段階で確認すべきでした。採用試験としてパソコン操作をさせ
ればこのようなもめ事は起きなかったでしょう。
 採用後3日で解雇は特別の理由はないと無理です。
 また、雇用契約書を交付することが義務づけられています。

 最近は求人難で採用基準が甘くなっているようです。しかし、この事例のよ
うにもめ事が起きると膨大な時間を費やします。

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    編集後記      
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ミック・ジャガーは、奨学金をもらうほどの優等生だった!

「世界一の"不良中年"は?」と聞かれれば、ローリング・ストーンズの
リード・ボーカル、ミツ
ク・ジャガーの名前をあげる人も多いはず。

 還暦も間近だというのに腰をくねらせて歌うその姿、かつてあらゆる麻
薬に手を染めたその無軌道ぶり、大物女優やモデルを総ナメにしたその手
の早さなど、たしかにミック・ジャガーには、"永遠の不良少年"といった
イメージがあるが、じつはミック・ジャガー、かつては名門ロンドン経済
大学に通う、成績優秀な奨学生だったことをご存じだろうか。

 彼にしてみれば"触れられたくない過去"かもしれないが、レコードやCD
をしこたま売ることで、イギリスに莫大な外貨をもたらしたことは事実。
奨学金を何万倍にもして返したところがご立派である。

(雑学全書 光文社刊より)

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