【労務管理】パワハラの事例

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労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務畑一筋で
現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業経営者のために語る

作者: 中川清徳  2012年6月30日号   VOL.1179
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料理店の盛り塩は「お清めのため」ではなかった!?

(続きは編集後記で)

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【労務管理】パワハラの事例
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中川:こんにちは。

社長:こんにちは。
   最近、パワハラということが言われるようになりました。

中川:そうですね。

社長:しかし、上司が部下に強く指導するのは当たり前です。
   それがパワハラだと言われてるのはおかしいと思います。

中川:そうですね。
   強く指導してください。
   たまには呶鳴り散らしてもよいですよ。

社長:でも、それがパワハラだと言われるのでしょう?

中川:上司が強く指導する、叱る、当たり前でしょう。
   仕事をする上では必要なことです。

社長:では、パワハラだと言われることを恐れるなということですか?

中川:いいえ、そもそもその程度はパワハラとは言いません。

社長:へえ、それは心強いことを聞きました。

中川:たとえば、オリンピックに出場を目指すような選手は
   死ぬ思いをするほどつらい訓練や指導を受けています。
   あれはパワハラですか?

社長:選手はそれを覚悟で訓練や指導を受けていますから、
   それとサラリーマンの仕事では違うのではないですか?

中川:たとえが極端でしたか。
   
社長:うーん、でも、経営は戦場で戦っているようなものですから
   甘いとたちまち競争に負けてしまいます。
   やはり上司は厳しさが必要ですね。

中川:そうです。
   問題は上司の指導や叱責が部下の精神障害になる場合です。
   それは限度を超えていることになります。
   それがパワハラになります。

社長:なにか事例はありませんか?

中川:ある営業マンが自殺に追い込まれた事例があります。

   Aさんは営業成績が悪いため係長の暴言が引き金となって
   自殺したのです。

社長:うーん。

中川:「お前は給料泥棒だ」
   「おまえ、対人恐怖症やろ」
   「病院への営業で回っているのはガソリンのムダだ」
   「病院への回り方がわからないのか。何年回っているのか」
   「そんなことまで言わなければならないのか、勘弁してよ」

   などと繰り返し言いました。

社長:言い過ぎのところはありますが、この程度なら言いそうですね。

中川:いじめに近い状態で繰り返し言ったのです。
   ついにうつ病になりました。

社長:そんなに追う詰めてはいけませんね。

中川:うつ病になってからも
   「存在が目障りだ」
   「いるだけでみんなが迷惑しているのだ」
   「お前のかみさんの気がしれない」
   「お願いだから消えてくれよ」
   「どこへ飛ばされようとAは仕事ができないやつだと言いふらす」
   「誰かがやってくれるだろうからと思っているから、何も
    こたえないし、顔色ひとつ変わらない」
   などと繰り返しました。

社長:うつ病の人に言うべきことでないですね。

中川:それが原因で自殺したと裁判所が判決しました。

社長:なるほど。
   ここまでひどい上司は当社にはいないと思いますが
   念のためこの事例を参考に注意します。

中川:それがいいでしょうね。

(中川コメント)

 本日の記事はN化学事件(東京地裁判決 2007.10.15)を参考にしました。

今日はここまで。では、またあした。

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    編集後記      
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料理店の盛り塩は「お清めのため」ではなかった!?

 夕方、客が来る少し前の料理屋の玄関先は、静かで気分のよいものです。
そこで目につくのは、ちょこんと盛り上げてある塩。タ闇の中に白く浮き
上がって見えます。

 この塩は「清め」のためのものと勝手に思っている人が多いようですが、
そうではなく、お客がたくさん来てくれるようにという「おまじない」な
のです。

 昔、中国の皇帝は「三十六の後宮には三千人の淑女よそおいを錺(かざ)
り」といわれるほど多くの妾(めかけ)を囲い、牛車に乗って夜ごとそれら
妾の屋敷を訪ねていたわけです。妾のほうからすれば、皇帝になんとか来
てもらいたい。しかし、三千人はオーバーだとしても、人数が多いので競争
率が高すぎる。

 そこで、ある頭のいい妾(の屋敷の者) が一計を案じ、玄関にピラミッド
型に塩を盛り上げておいたのです。すると案の定、屋敷の前で牛車が止まり、
寵愛(ちょうあい)を受けることができました。

 草食動物は常に塩分をとらなくては生きていけません。つまり、牛は塩が
大好物なのです。だから盛り塩の前でピタリと止まって動かなくなってし
まったわけです。この故事から、来てほしい人(お客)を招き寄せるおまじな
いとして、玄関に塩を盛るようになったのです。

(時間を忘れるほど面白い雑学の本 竹内均編 知的生き方文庫より)

では、また明日お会いしましょう!!

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