■初任給アップの落とし穴 固定残業代の注意点■
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中小企業の人事・労務管理に役立つピカイチ情報
「労務管理は王道こそ最善」
大企業で20年・中小企業で13年の現場経験を持つ
人事労務のプロが、中小企業経営者の立場で語る!
発行責任者:有限会社中川式賃金研究所 中川清徳
2026年4月30日 Vol.6317
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■「従わさせる」は誤り 正しい言い方とは■
(続きは最後のコーナー【本からの気づきメモ】でどうぞ)
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■初任給アップの落とし穴 固定残業代の注意点■
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「初任給を上げたいが原資が厳しい」
そんな悩み、ありませんか?
最近は採用競争が激しくなり、
初任給を引き上げる会社が増えています。
その中でよく検討されるのが、
固定残業代を含めた表示です。
例えば
「初任給30万円(基本給+固定残業代)」
といった形ですね。
見た目の金額は上がりますが、
ここに思わぬ落とし穴があります。
実はここで迷う会社がとても多いのです。
固定残業代というのは、
あらかじめ一定時間分の残業代を
まとめて支払う仕組みです。
制度そのものは問題ありませんが、
運用を誤るとリスクが大きくなります。
では、どこに注意すればよいのでしょうか。
Q 固定残業代を入れれば
初任給は自由に高く見せられますか?
A 見せ方としては可能ですが、
内訳が不明確だとトラブルになりやすいです。
基本給と残業代の区分が曖昧だと、
後から残業代として認められない
可能性が出てきます。
Q 固定残業時間を超えた場合は
どうすればよいですか?
A 超えた分は別途支払う必要があります。
ここを曖昧にすると、
未払いとみなされることがあります。
Q 今までの給与を見直して
固定残業代に振り替えてもいいですか?
A 条件によっては注意が必要です。
従来より不利になる場合は、
社員の納得や手続きが重要になります。
例えばこんなケースがあります。
ある会社では採用強化のため、
初任給を引き上げて表示しました。
しかし内訳の説明が不十分で、
入社後に「思ったより基本給が低い」
という不満が出てしまいました。
結果として、
定着率に影響が出てしまったのです。
これは決して珍しい話ではありません。
ワンポイントアドバイス
固定残業代を導入する場合は、
「何時間分でいくらか」を
必ず明確に伝えておくことです。
さらに
その時間を超えた場合の扱いも、
あらかじめ説明しておくと安心です。
また求人時にも、
基本給と固定残業代の内訳を
しっかり分けて表示することが大切です。
ここが曖昧だと、
後から説明がつかなくなります。
初任給の見せ方は大切ですが、
それ以上に大切なのは信頼です。
わかりやすく、誤解のない形で
伝えることが結果的に採用力を高めます。
少し立ち止まって、
自社の表示や説明が十分か
見直してみてはいかがでしょうか。
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【本からの気づきメモ】
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■「従わさせる」は誤り 正しい言い方とは■
使役の意味を表す助動詞には、
「せる」と「させる」があります。
この使い分けが曖昧になると、
言葉の誤用が生まれやすくなります。
「従わさせる」という言い方は、
一見すると自然に見えますが、
文法的には誤りとされています。
正しくは「従わせる」と表現します。
また「書かさせる」「行かさせる」も
同様に誤りであるため注意が必要です。
この場合は「書かせる」「行かせる」と
シンプルに言い換えるのが適切です。
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