【書籍ご紹介】京都祇園もも吉庵のあまから帖 志賀内泰弘著

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社長、上司が「あの人はすごい!」といわれるピカイチ情報
労務管理に奇策なし!大企業20年、中小企業13年 人事労務
畑一筋で現場をはいずりまわった人事労務担当者が中小企業
経営者のために語る
作者: 中川清徳  2019年12月2日
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「聞こえない息子とバイオリン」
(続きは編集後記で)
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【書籍ご紹介】京都祇園もも吉庵のあまから帖 志賀内泰弘著
https://www.sanspo.com/geino/news/20190912/prl19091212020108-n1.html
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祇園の名物女将がモデルの小説が発売
 全焼のお茶屋再建に励む姿が主人公に重なる
「吉うた」女将(高安美三子さん)【拡大】
 
株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 清水卓智)は、
『京都祇園もも吉庵のあまから帖』(志賀内泰弘著/700円税別)を2019年
9月10日に発売しました。元芸妓でちょっぴり辛口の女将が営む、「一見さ
んお断り」の甘味処を舞台にした連作短編集です。祇園のお茶屋「吉うた」
の女将・高安美三子さんがモデルの主人公・もも吉の活躍を、「いい話」
の名手・志賀内泰弘氏が描きます。
画像 : https://newscast.jp/attachments/e1mRfbn56WOGLbDtZk6B.jpg
「吉うた」女将(高安美三子さん)
画像 : https://newscast.jp/attachments/7PztkbvXU61G6PezDvfr.jpg
『京都祇園もも吉庵のあまから帖』表紙
『祇園小唄』ゆかりのお茶屋「吉うた」女将公認の作品
『京都祇園もも吉庵のあまから帖』は、月刊『PHP』で連載中の同タイトル
小説の書籍化。2018年10月号から2019年2月号までに掲載した作品を、大幅
に加筆した5編を収録しました。連載にあたり、著者の志賀内泰弘氏は
「花街のしきたりはたくさんあり、安易にペンを執るのは恐れ多い」とい
う思いから、小説の舞台である祇園を1年以上にわたって取材。このとき協
力を惜しまなかったのが「吉うた」の女将です。「吉うた」は作家・長田
幹彦の常宿で、「月はおぼろに東山」の出だしで有名な『祇園小唄』も滞
在中に作詞したと言われる老舗のお茶屋。取材を重ねるうちに、女将の人
柄そのものに魅かれた著者は、女将をモデルに主人公・もも吉を生み出し
ました。もちろん、ご本人公認です。
全焼の「吉うた」2020春に再建の決意
書籍化がすすむ2019年7月8日、祇園で火災が発生。火元の隣家からの類焼
によって「吉うた」は全焼してしまいます。その災難から一カ月後、著者
の志賀内氏は、翌春の都をどりの時期に「吉うた」再建を目指すという女
将からの手紙を受け取ります。手紙の行間からは、背筋がシャンと伸び、
いつでも凛としている女将の「生きる姿勢」が感じられたそうです。その
姿は、『京都祇園もも吉庵のあまから帖』の主人公「もも吉」に、そのま
ま重なります。志賀内氏は「作中での"もも吉"の活躍ぶりが、再建に奔
走する女将さんの励みになれば」と願っています。今となっては見ること
ができない、店内の趣きある様子も詳しく描かれているので、物語を楽し
むと同時に、往時の「吉うた」をなつかしむことができる小説です。
【こんなお話】元芸妓の辛口女将が、市井の人々の相談にのる
元芸妓のもも吉は、わけあって今は祗園で甘味処「もも吉庵」を営んでい
る。一見さんお断り、メニューは「麩もちぜんざい」のみの小さな店だ。
そんな店を訪れるのは、舞妓になるために十五歳で祗園へやってきた少
女、妻を亡くして一人で京都を旅する中年男性--様々な悩みを抱えた
人たちへのもも吉の言葉は、ときに辛口だが、彼らの心を解きほぐして
いく。京都の四季に彩られた感動の連作短編集。
「『頑張る』と『気張る』、似てるけど違うんや。わかりはるか?」
「......」
「『頑張る』いうんはなぁ、『我を張る』こと。つまり自分一人の頑張
り、独りよがりのことやなぁ。それに対して、『気張る』いうんは『周り
を気遣って張り切る』ことや」
「そうやなぁ。祇園ではみんな『おきばりやす』と、よう口癖みたいに言
いますなぁ」
--本文より抜粋
登場人物
もも吉:祇園の"一見さんお断り"の甘味処「もも吉庵」女将
美都子:もも吉の娘。京都の個人タクシーの美人ドライバー。
隠源:建仁寺塔頭の1つ満福院住職。「もも吉庵」の常連。
奈々江:舞妓修業中の「仕込みさん」。15歳で一人、祇園にやってくる。
おジャコちゃん:もも吉が面倒をみているネコ。好物は最高級品の「ちり
めんじゃこ」。
もくじより
第一話 桜舞う 都をどりのせつなくて
第二話 悩み秘め 恵美須神社に願いごと
第三話 寺社めぐり 小春日和の栗ぜんざい
第四話 節分会 粋なお兄さんに恋をして
第五話 葛汁粉 春遠からじ吉田山
著者について
志賀内泰弘(しがない やすひろ)
作家。世の中を思いやりでいっぱいにする「プチ紳士・淑女を探せ!」
運動代表。月刊紙「プチ紳士からの手紙」編集長も務める。人のご縁の
大切さを後進に導く「志賀内人脈塾」主宰。思わず人に話したくなる感
動的な「ちょっといい話」を新聞・雑誌・Webなどでほぼ毎日連載中。
その数は数千におよぶ。ハートウォーミングな「泣ける」小説のファン
は多く「元気が出た」という便りはひきもきらない。TV・ラジオドラ
マ化多数。著書『5分で涙があふれて止まらないお話 七転び八起きの人
びと』(PHP研究所)は、全国多数の有名私立中学の入試問題に採用。
他に『No1トヨタのおもてなし レクサス星が丘の奇跡』
『なぜ、「そうじ」をすると人生が変わるのか?』(ダイヤモンド社)、
『ココロがパーッと晴れる「いい話」気象予報士のテラさんと、ぶち猫
のテル』(ごま書房新社)、
『眠る前5分で読める 心がほっとするいい話』(イースト・プレス)
などがある。
本書について
タイトル:京都祇園もも吉庵のあまから帖
著者:志賀内泰弘 著
定価:700円(税別)
仕様:文庫判並製/288ページ
発行:PHP研究所
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-76956-1発売日:2019年9月10日
(中川コメント)
購読をお勧めします。
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    編集後記      
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「聞こえない息子とバイオリン」
◆〈第八回言の葉大賞入選作から〉シリーズ16
「教育の本質とは何か」
 一般社団法人「言の葉協会」では、全国の小・中学校。高等学校から毎
年のテーマに合わせた大切な人への思いや強く感じた気持ちを自分の言葉
で綴る作品を募集し、その優秀作品を「言の葉大賞」として顕彰していま
す。「プチ紳士・プチ淑女を探せ!」運動事務局が主催していた「たった
一言で」コンテストと、大いに趣旨が重なります。
 そこで、第八回言の葉大賞の入選作品から、いくつかをシリーズで紹介
させていただきます。 
 
「聞こえない息子とバイオリン」
 武田 倖朋
 小五の息子にバイオリンを習わせないかとお誘いを受けた時、私は思わ
ず吹きだした。なぜなら息子は聴覚障害児だ。しかも多動気味で落ち着き
がない。会話も出来ないし、性格的にも繊細なバイオリンなどもってのほ
かだと思ったからだ。それでも、ヨーロッパで活躍してきたこの先生に一
度会ってみたいという私の興味から、息子を連れてワークショップに足を
運んだ。
 バイオリンは当然高価である。ガサツな息子には札束の絵を描いて見せ、
「決して壊すな」と、その緊張感を伝えた。
 教室では、全く想像していなかった息子の姿がそこにあった。バイオリ
ンを挟んだ肩とあごの骨伝導から音を感じるのだろう。わずかに聴力が
残っている左耳を刺激している様でもある。バイオリンなど初めて見るは
ずなのに、まるで「前から弾きたかったんだよ」とでも言っているかの様
に、その時間を全身で楽しんでいた。
 そんな様子に、私は思い切ってレッスンに通わせることにした。先生か
らは
(1)自分の楽器は自分で持つことで筋力がつきます。
(2)正しい姿勢を保つことで体幹が鍛えられます
(3)挨拶、礼儀作法は当たり前
(4)繊細な楽器を扱う所作が身につきます
(5)先生の話を聞いて正しく模倣しなければ弾けません。
とのお話に目から鱗。私が息子に与えたかった事がたくさん詰まっている
バイオリン! この子の人生にこんな出会いが待っていたなんて!
 普通の子よりゆっくり進んでいるレッスン。曲を弾くのは数年先かと
思っていたのに、すでにキラキラ星を弾いている。聞こえなくても楽器を
楽しむ事が出来る。この子のこの先の人生、バイオリンを奏でる事で輝き
はより一層増すに違いない。
 出来ない事なんて、ない。「無理だ」と、そう決めつけていたのはちっ
ぽけな私の考えだった。
(プチ紳士からの手紙 より http://giveandgive.com/)
https://www.sanspo.com/geino/news/20190912/prl19091212020108-n1.html
↑ プチ紳士からの手紙 主幹の志賀内泰弘様の新書です。
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